｢それって、自社競合って事ですか?｣

たーこいずです。

 

今年5月末で派遣契約を満了し、10日程過ぎた、金曜の午後。

 

某派遣会社コーデから、週明けの月曜日、すぐに顔合わせに

 

行って欲しいとの電話があった。

 

急過ぎて、嫌な予感満載だったが、無職期間が辛いし、

 

親にも職探しアピール出来るからと、ついオッケーしてしまった。

 

待合わせ場所など詳細を決める為に、営業担当者からすぐに

 

電話させる、と言われたのに、結局電話は来なかった。

 

オー人○の非常識さに憤慨し、この話は聞かなかった事にしようと思って

 

いたら、顔合わせ前日の日曜、しかも18時過ぎに電話があった。

 

日曜日、しかも遅い時間の電話って、ビジネスマナー的にどうなのか。

 

呆れてしまったが、弱い立場ゆえ、何も言えなかった。

 

とりあえず、翌日の待ち合わせ場所を決め、持参物や服装についての

 

説明を受け、電話を切ろうとしたが、突然、営業が妙な事を言い出した。

 

｢当日は、もうお1人お連れしますので。｣

 

(は? もう1人連れていくって、なんで? まさかの自社競合?

 

候補者2人連れて行って、先方に選ばせるって事?)

 

私は混乱した。すぐ確認しようとしたが、

 

(いや待て。いかに非常識オー○事とは言え、まさかそんな事を

 

する筈が無い。別な枠でもう１人、募集してるのかもしれないじゃないか。)

 

と、思い直し、確認しないまま電話を終えてしまった。

 

翌日。今年の梅雨時期は降雨が少なかったのに、その日に限って、

 

車に乗り込む事も困難なほどの、暴風雨だった。

 

待ち合わせ場所に着き、営業車に乗り込み、車内であいさつを交わした。

 

運転席に営業社員が、後部座席には若い男性が乗っていた。

 

私と若い男性は、営業から、先方との顔合わせの流れについて説明された。

 

｢業務の説明はお2人で受けて、職歴紹介の時はどちらか離席して下さい｣

 

やっぱり変だ。私はそこで初めて訊いた。

 

｢それって、自社競合って事ですか?｣

 

営業はしれっと答えた。

 

｢そういう事です｣　(続きます)。